2007年 06月 26日
あの日がはじまりだったのだ |
実家に帰った際、久々に手にとったもの。
自分よりも前からうつわ好きだった母に、
はじめて贈ったうつわ。
ファーマーズテーブルさんが
まだ同潤会アパートにある頃、
母のお気に入りの生活雑貨のお店が
原宿にあることを聞き、
古びた薄暗いアパートの階段を、
少々不安な気持ちでのぼり、
ドキドキしながら扉をあけた瞬間を思い出す。
当時二十歳そこそこで(もしやまだ10代だったけ・・)
作家がつくったうつわというものは、何千円もするという感覚がよくわからない。
まだ学生だったし、買えるものも限られていたので、何度か足を運び、
母の好みから一生懸命考えて、かなり長い時間をかけて選んだ。
作家さんの名前は覚えていないのが残念だけど、
あれから、数年。
色んなものを見たり、経験したり、歳を重ねていって
こうしていま手にとってみて、しみじみ。
あの歳で、ずいぶんと渋いものを、
よく選んだものだなぁ。
きっとあのときなんだろう、
「うつわを選ぶとき」の、何とも表現しがたい特別な感情が、
自分のなかに芽生えてしまったのは。。
そして、そのときの自分を思い出しては、
まさか、未来の自分が こんなにも
「つくる」ほうにも 熱をあげてしまうことになるだなんて・・
思いもしていなかったよなぁ。
by hanahiraku0715
| 2007-06-26 20:35
| うつわ